はじめまして。2023年4月にアウモに新卒入社した杉浦です。
この記事では新卒エンジニアである自分が、最近登壇活動を行ったアウモエンジニアに突撃インタビューを行います!
このブログでも定期的に発信しているように、アウモのエンジニアは社内外のイベントでの登壇活動を積極的に行っており、最近では以下の2つのイベントに計3つのテーマで登壇しました。
- コンポーネント設計のすゝめ 〜ベストプラクティスを学ぶLunch LT〜
- コンポーネント毎に責務の範囲を明確にしたら開発速度、保守性が向上して幸せになった話
- GREE Tech Conference 2023
- 基調講演
- MAUが1年で292%に成長した「aumoのおでかけ比較サイト」における取り組み
上記登壇活動の詳細と、登壇者への突撃レポートをお届けします。
目次
コンポーネント毎に責務の範囲を明確にしたら開発速度、保守性が向上して幸せになった話
最初にお伝えするのはFindy社様主催の「コンポーネント設計のすゝめ 〜ベストプラクティスを学ぶLunch LT〜」での登壇内容です。オンライン開催されたイベントで、connpassのイベントページでは以下のように紹介されています。
昨今UIデザインへの注目がより高まっており、エンジニアとWebデザイナーとの間の垣根を超えて開発を進めていく中でコンポーネント設計の確立や見直し、コンポーネントベースでの開発をより求められ始めています。一方、コンポーネントの共通化がされていない、明確なルールが存在しないというような課題が現場にはまだ多く残っております。
本イベントではコンポーネントの共通化や標準化といった整備をされ、コンポーネント設計を行っているエンジニアの方々にお話を伺い、広く知見を共有していただくことで、明日から使える技術やノウハウの参考になる場を目指します。
アウモからはシニアマネージャーの村田 翔さんが『コンポーネント毎に責務の範囲を明確にしたら開発速度、保守性が向上して幸せになった話』というタイトルで登壇しました。
登壇内容
発表内容は以下のものです。
この発表では、aumoの開発においてAtomic Designを使って再利用しやすいコンポーネント設計を行なった事例について紹介しました。Atomic Designを使用した際に遭遇しがちな問題をコンポーネント毎の責務を明確にすることで解決し、状態管理が簡潔になったりコードレビューの際の指摘のブレが減るなど、多くのメリットを得ることができました。
実際、明瞭なコンポーネント設計のおかげでジョインしたばかりの自分でも素早くキャッチアップができたと感じました!
登壇はオンラインでしたが質疑応答が盛んに行われており、様々な会社でのコンポーネント設計に対する温度感の高さが伺えました。
突撃レポート
登壇した村田さんにインタビューを行いました。
杉浦:社外イベントへの登壇のきっかけは何でしたか?
村田さん:Findy社様主催でフロントエンドのコンポーネント設計についてのLT会を開くという話があり、その中で登壇する人を探している中、Findy社様から弊社代表の安藤さん経由で自分の方に話が回ってきたことがきっかけですね。 ちなみにですが、『「Atomic Design × Nuxt.js」で破綻しにくい実装を目指すために決めたコンポーネント毎の責務』という内容でこのブログに書いたものを読んで下さったことをきっかけに声をかけてくれたとのことでした。
杉浦:ありがとうございます。テックブログの記事を元に登壇するにあたり、工夫したことはありますか?
村田さん:GREE Tech Conference 2021に『「Atomic Design × Nuxt.js」コンポーネント毎に責務の範囲を明確にしたら幸せになった話』という内容で、同じような話で登壇したことがあったので、それを流用しました。 2年くらい経過しているので、直近の開発事例を組み入れて話すように工夫しました。
杉浦:最近の事例を取り入れてアップデートなさっていたんですね。これからもコンポーネントの責務を守って開発していきたいですね!
基調講演
2つ目に紹介するのは「GREE Tech Conference 2023」のオープニングセッションである『基調講演』です。「GREE Tech Conference 2023」は、グリー株式会社およびグリーグループ各社が行った技術的なチャレンジや、そこから得られた知見を紹介する技術的カンファレンスです。東京ミッドタウン・カンファレンスでのオンサイト会場とYouTube Liveでのオンライン配信のハイブリッド形式で行われました。
登壇内容
基調講演はパネルトーク形式で行われました。グリー株式会社CTOの藤本 真樹さんと共に、グリーグループの「ゲーム・アニメ事業」「メタバース事業」「コマース事業」の3つの事業領域を代表するエンジニアがそれぞれの事業での技術チャレンジについて対話を行いました。アウモ株式会社はコマース事業に属しており、コマース事業3社のプロダクトの開発をアウモの開発組織が担っております。
アウモからは開発組織のシニアマネージャーの村田 翔さんが、コマース事業のエンジニアのトップとして基調講演に登壇しました。
コマース事業で扱っているプロダクト(aumoを含む)と、技術スタックや最新のトピックスの紹介が行われました。
コマース事業の1年後についての展望を語る村田さん。会場は満席で、時折笑いが起きることもある和やかな雰囲気でした。
突撃レポート
登壇した村田さんにインタビューを行いました。
杉浦:基調講演に登壇することになったきっかけは何でしたか?
村田さん:例年、基調講演についてはCTO藤本さん(グリー株式会社)が1人で行っていたのを、今年はパネルトーク形式を取り入れるということで、グリーの事業からそれぞれ代表者を選出する流れの中、コマース事業については自分が引き受けることにしたからですね。 加えて直近、コマース事業で抱えているサービスの開発についてはアウモ社の開発チームで引き受けているのもあるので、コマース事業という括りで考えるのにちょうどいいかなと思ったタイミングでもありましたね。
杉浦:そうなんですね。登壇に向けての準備の際に苦労したことはありましたか?
村田さん:「1年間での変化、来年に向けての展望」という2つの軸でディスカッションするということで準備しました。 1年間での変化については、コマース事業で抱えているサービスを一手にアウモ社の開発チームで引き受ける組織変化、ノーコードツールの導入事例が増えるなど、トピックはまぁまぁ思い浮かぶような状況だったので苦労はなかったですね。 一方で来年に向けての展望については、組織変化があったばかりだったことがあり、自分の中で組織作りで不透明な部分が多く、1年後のあるべき姿を想像するのに少し苦労しましたね。
杉浦:技術面以外での来年に向けた展望はありますか?
村田さん:アウモ社のプロダクトだけでなく、コマース事業全体のサービス開発に携わるので、今よりもより多くのプロダクトを並行し、安定して作り続けられる体制を構築する必要がある状況が目に見えています。そのためには自分含めた現メンバーの成長だけでなく、新たな人材の採用が必要になってきます。その時に選ばれるような開発組織になることができるよう、登壇含めて外部発信を組織として継続していきたいと思っています。
杉浦:最後に一言どうぞ!
村田さん:来年のGREE Tech Conferenceでも1年間での変化を振り返ることになると思うので、その時に実りが多い1年だったと思えるよう、事業に合わせた組織進化をさせていきたいと思います。
杉浦:ありがとうございます。自分も、技術面・組織面ともにアウモの改善に貢献していきたいです!
今後1年間の取り組みについては、このブログでも定期的に発信していく予定です。
MAUが1年で292%に成長した「aumoのおでかけ比較サイト」における取り組み
最後に紹介するのは、同じく「GREE Tech Conference 2023」で行われたメインセッション『MAUが1年で292%に成長した「aumoのおでかけ比較サイト」における取り組み』です。アウモ所属のエンジニアである栗本 拓弥さんと関谷 恒甫さんが登壇しました。
登壇内容
aumoのおでかけ比較サイトは、1年でMAUが292%になるという大きな成長を達成しました。そこで行われた開発施策の中で特にインパクトが大きかった2つの取り組みを紹介しました。
1つ目は栗本さんが行った『フロントエンドをRailsのテンプレートエンジンからNuxt.jsに移行した話』です。内容がほぼ同じにも関わらずドメインによって実装方法の異なっていたページを、Nuxt.jsに統合することでエンジニアの工数削減を図った施策です。
比較サイトの開発を行う中で、自分も何度この恩恵を感じたかわからないほどに大きな開発改善でした。
2つ目は関谷さんが行った『フロントエンドにNGINXのリバースプロキシを設置してキャッシュを導入した話』です。こちらはキャッシュを用いてページのレスポンス速度を改善する取り組みで、キャッシュ導入後のレスポンスタイムがほぼ0秒になるのを見て感動したことは記憶に新しいです。
会場ではオフライン参加者限定の話も行われ、大いに盛り上がっていました。
なお、これら2つの取り組みについてはこのブログでも記事を公開しているので、気になる方はこちらも合わせてご覧ください。(『Rails × Slimの構成をRails × Nuxtの構成に移行しました!』・『Nuxtの構成をNGINX × Nuxtの構成にしてページキャッシュを導入しレスポンスを爆速にした話』)
突撃レポート
発表を行った栗本さんと関谷さんにインタビューを行いました。
杉浦:登壇のきっかけを教えてください。
栗本さん:世の中に、RailsのテンプレートエンジンからNuxtに移行した事例はそんなにないと思ったので、誰かの役に立てたらなと考えたからです。
関谷さん:aumoのおでかけ比較サイトのMAUが爆伸びしたことを知って欲しかったからです。成長のために取り組んだことや、利用ユーザが爆増したが故の苦悩やそれへの対応、開発対応後にさらにサイトを伸ばすことができたことを紹介したかったためです。また、自分が新しく触れたNGINX、キャッシュ技術やインフラについてアウトプットしたかったというのも理由の1つですね。
杉浦:アウトプットを行うことで、自分の知識の定着につながるだけでなく、誰かの助けになるかもしれないということですね。今後の登壇や取り組み、また新たな技術への興味や学びたいことはありますか?
栗本さん:今回の統合プロジェクトにより、比較サイトの開発でストレスを感じることが大きく減りました。この調子で今後も定期的に開発を改善して行きたいです。統合によって今後はさらに各ドメインで共通化させた方が良いコードと、させない方が良いコードを適切に判断することが重要になってくると思うので、そこの判断スキルを磨いて行きたいです。
関谷さん:キャッシュの効率(ヒット率、速度、可用性、費用)を上げていきたいですね。また、今回作成したキャッシュを横展開し、aumoの全ドメインの注力ページのレスポンス速度を全て爆速にしたいです。
杉浦:開発改善や速度改善については、自分もaumoのユーザーかつエンジニアとして楽しみにしています!もちろん、自分も何か貢献できたらと思っています。最後になりますが、何か一言いただいてもよろしいでしょうか?
栗本さん:準備等大変な面はありますが、登壇することで分かりやすい発表の仕方等普段の業務に活かせるスキルを獲得できたりするので、来年は他のアウモのエンジニアの方にも登壇にチャレンジして欲しいです!
関谷さん:控室の軽食やお弁当、アフターパーティで出る食事が美味しいことを前回の登壇で知っていたので、それをまた食べたいというきっかけもあったかもです笑。皆さんも来年もぜひお越しください!一緒に美味しいもの食べながら技術の話やそうでない話も語り合いましょう!
杉浦:ありがとうございます!来年のTech Conferenceには是非自分も登壇できたらと思っています!
インタビューを終えて
ここまで、「コンポーネント設計のすゝめ 〜ベストプラクティスを学ぶLunch LT〜」や「GREE Tech Conference 2023」でアウモの先輩エンジニアの方々が行った登壇活動について紹介しました。また、突撃レポートを通して、登壇者の方々から登壇の苦労や今後の意気込みを熱く語っていただきました。
登壇の見学やインタビューを行う中で、先輩エンジニアの方々からは技術力だけでなく資料作りや発表の様子についても学ぶ部分が大きいと感じました。来年に向けて、自分もエンジニアとして技術的な改善を行うだけでなく、その成果をテックブログやイベントで発信し、アウモに貢献していきたいです!
おわりに
アウモではConferenceの参加やTech Blogなど、外部への技術発信を強化しています。このような取り組みに興味のある方、またアウモに興味を持っていただいた方、絶賛採用活動中ですのでお気軽にお声がけしていただけるとうれしいです。Pittaでカジュアルに話をする場を設けているのでよろしくお願いします。