アウモでの新卒エンジニア1年目の振り返り(2023年度版その①)

2023年4月にアウモにジョインした杉浦です。今回は、グリー株式会社に新卒で入社し、アウモに配属されてから今までやってきたことや、業務を通して得られた学びについて振り返ります。

こんにちは。2023年4月に新卒入社したスギウラです。

ド田舎から就職と同時に上京し、電車の乗り間違いを繰り返しているうちに気づいたら1年経過していました。

入社して1年経過した新卒がやることと言えば…

新卒1年目の振り返り発表の様子。1年間で学んだことを、アウモ社のバリューに合わせて発表しました。

1年間の振り返り発表ですね。
先日行われたアウモ社の月締め会の時間をお借りし、私が1年間で取り組んだタスクや学んだこと、来年度の目標について発表しました。

で、せっかく発表したんだし…ということで、発表内容をTechBlog向けに一部修正し、こちらにも投稿することになりました。

というわけでこの記事では、新卒1年目の振り返りをしていきます。お付き合いください。

自己紹介

先日投稿したアウモエンジニアへのインタビュー記事はお読みになっていただけましたか?先の記事では特に自己紹介をしなかったので、あらためて私が何者か、自己紹介をさせていただきます。

大学では組み込みや制御を学び、大学院では深層学習の研究に取り組んでいました。修士1年の時にWindowsネイティブアプリケーションの開発インターンを行ったことがきっかけで、より幅広いユーザーに触ってもらえるサービスの開発に興味を持ち、Webサービスを中心に就職活動をスタートさせました。

Web開発を行うにあたって、フロントからインフラまで多くの技術領域に触れられる会社を求めており、アウモにジョインいたしました。

新卒エンジニア入社1年目でやってきたこと

グリー株式会社では、入社後2週間の新卒研修でビジネスマナーやロジカルシンキングについて学び、その後各部門に配属される、という流れをとっております。

アウモに配属後、12月まではメディア事業部、翌年1月からはSaaS事業部に所属し各事業部のタスクをこなしました。

メディア事業部で取り組んだタスクの紹介

メディア事業部で行なったタスクは主に、aumoおでかけ比較サイト(以降「比較サイト」と表記)のSEO改善施策のための開発です。

Web開発の経験が浅かったこともあり、配属直後はバナーの設置やフッターに表示するSNSのアイコン変更など、簡単めなタスクをこなしながらシステムの全体像を掴むことに努めました。その後、徐々に難易度の高めなタスクを振ってもらいました。

その中でも、シーンページに掲載する口コミ・写真の選出ロジック改善施策が印象的だったので紹介します。

タスクの概要

施策の内容について触れる前に、少しだけ比較サイトの構成について説明させてください。

比較サイトでは「六本木のおすすめ人気グルメ・レストランTOP20」や「山梨のおすすめ人気ホテル・宿泊施設TOP30」のような、数多くのスポットをリスト形式で紹介する”一覧ページ”のSEO改善に注力しています。このページでは、スポットを紹介するための情報として、スポットの名前や紹介文、そしてaumoユーザーから寄せられた口コミや写真の抜粋などが掲載されています。

そんな一覧ページの中でも特に、「東京でランチにおすすめのグルメ・レストランTOP20」のような特定のシーンに特化したスポットを表示するページを”シーンページ”と呼んでおり、「東京 ランチ」のようなキーワードで検索してきたユーザーをターゲットとしています。

ところで、「東京で友達との利用におすすめのレジャー・観光TOP20」と「東京でイルミネーションが綺麗なレジャー・観光TOP20」にはどちらも人気観光地である東京タワーのスポットが掲載されています。が、これらのページを閲覧するユーザーが得たい情報は、2つのページで異なることは想像に難くありません。

この施策で行なったことは、シーンページに表示される口コミと写真を、それぞれのシーンに特化した内容にする、というものです。先ほどの東京タワーの例で言うと、「東京×友達」のページには東京タワーに友達と訪れたユーザーが投稿した口コミと写真、「東京×イルミネーション」のページではイルミネーションを目的に訪れたユーザーが投稿した口コミと写真を優先的に表示します。

この施策を行うことにより、ユーザーが得たい情報を的確に提供できるようになること、シーンごとにスポットに表示される情報が変わるのでページのユニークネスが向上し、SEOに良い影響を与えることが期待できます。

「東京×友達」のページに表示される東京タワーのスポット情報。東京タワーに友達と訪れたユーザーの写真と口コミが優先的に表示されています。
こちらは「東京×イルミネーション」のページ。イルミネーションに関する写真と口コミが掲載されています。シーンのキーワードをハイライトする実装も私が担当しました。

開発内容と学んだこと

このままではシーンページについて紹介するだけの人になってしまうので、TechBlogらしく開発内容にも触れていきます!
この改修を行うにあたって印象に残っているのは、やはり「膨大なデータ数をどのように扱うか」という点です。

現在、aumoに存在するユーザー投稿写真は一千万件を優に超え、その中の一部に口コミが記入されています。
この大きなテーブルに対し、リクエストが来るたびに表示するレコードを検索していては大量のリクエストを捌ききれません。
そこで、BigQueryを用いた定期実行タスクでの事前処理やDBのindexの見直し、そして根本的な処理手順の改善など、少しでもサイトパフォーマンスへの悪影響が出ないように工夫しました。

このタスクを通して、先輩エンジニアの方々のアドバイス・レビューを受けたり、PdMの方との仕様の詳細なすり合わせを行ったりと、様々な方とのコミュニケーションをとりながら開発を前進させることを学びました。この開発過程は、膨大なサービス規模を誇りながらも比較的少人数で開発を行うアウモという組織ならではのもので、何より楽しかったです!

SaaS事業部で取り組んだタスクの紹介

1月からはSaaS事業部に配属されました。SaaS事業部では、アウモが提供する「aumoマイビジネス」の改修と新機能開発が主な開発内容となります。
aumoマイビジネスは「店舗向けマーケティングSaaS」を謳っており、店舗や施設の集客に必要なマーケティング(SEO・SNS・MEO)や来店予約、リピート顧客の獲得をワンプロダクトで管理・運用できるサービスです。(詳しくはこちら

メディア事業部で既存機能の改修を中心に取り組む中で、「いつか新機能開発のような少し大きめのタスクもやってみたい」と上司に相談していたところ、よきタイミングで事業部移動をさせてもらいました。

ここでは、SaaS事業部に移動して最初に取り組んだタスクについて紹介します。

タスクの概要

aumoマイビスネスのOEMを開発するプロジェクトが立ち上がり、先輩エンジニアの方々の手助けを受けながら、メインのエンジニアとして自分が担当することになりました。

開発内容と学んだこと

aumoマイビジネスでは、aumoの施設ページへの投稿をGoogle Business Profile (GBP) に連携して投稿する機能を提供しています。
したがって開発にあたっては、aumo側のバックエンドで使用するGBPのAPIキーを、通常のaumoマイビジネスとミラーサイトで切り替えることが必要でした。

キーを切り替えるだけなのでそんなに難しくはないだろうとタカを括っていましたが、いざ取り組んでみると修正を入れる箇所の多さに驚きました。
1行1行闇雲に修正を入れるのではなく、システム全体の構成と依存関係を読み取りながら(先輩エンジニアの方々にも相談しつつ)適切な改修方法を考える過程は、今までにない経験で非常に勉強になったなと感じています。

また、toB(事業者)向けのサービスということもあり、いかに「エラーなく動かすか」「エラーを検知しやすいようにするか」「エラーが出たとしても安全な方に倒れるようにするか」という考え方を今まで以上に意識することで、より安全な設計を学ぶことができました。

アウモの新卒1年目で良かったこと・学んだこと

幅広い技術領域に触れられたこと

冒頭でも述べましたが、私はWeb開発の全域にわたる技術を触ってみたいと思い、アウモにジョインいたしました。

面接時に聞いていた通り、一つの機能開発・改修を一人のエンジニアが行う体制のため、幅広い領域を効率よく学んでいくことができました。
入社前と比べると、Web開発の全体像のようなものがイメージできるようになってきたかな、と思っています。

ただ、器用貧乏にならないように特定の領域をより深ぼって身につけていくことも必要だと考えているので、2年目はその点も意識していきたいと考えています。

質問・相談がしやすい環境だったこと

Web開発未経験の自分が技術のキャッチアップに取り組むにあたり、自分で調べる力が重要なのはもちろんですが、時には周囲の先輩方を頼ることも必要になってきます。
この時、アウモのエンジニアの方々の温かさには非常に助けられました。
質問や相談のハードルを下げていただいたおかげで数をこなせるようになり、自然と適切なコミュニケーションの取り方についても学べたのではないかと思っています。

また、これはエンジニアだけでなく、デザイナーさんやビジネスサイドの方々についても同様で、デザインや仕様の相談など、密にコミュニケーションをとりながら開発を進めることができたのは、アウモに入社して良かったなと思う点の一つです。 

最後に

ここまで私のアウモでの新卒エンジニア1年目の振り返りに付き合っていただきありがとうございました。

まだまだ未熟ですが、今後も事業やチームに貢献できるよう引き続き精進していきます。

なお、aumoでは新卒・中途を問わずエンジニアを募集しています!ご興味がある方は是非、弊社採用ページ からご応募ください!

人気記事